東京オリンピックの正式スポンサーにもなっていますが、そのEF社が毎年発表する世界の英語能力のランキングがあるのを知っていますか?
EF社独自の英語テストを用い、それで相対的に英語能力を判断しランキングを出します。
EF社のテストは、私も前職で学生が受験していましたので、自分も受けましたが、日本の所謂英語の試験とは全くカラーが異なり
リーディングとリスニングに特化したものです。
そしてそのEF English Testの日本の2020年のランキングは、なんと100か国中55位という結果でした。
日本に続く国々に、ほぼ先進国がないという衝撃。
日本の英語教育の何に問題があったのか。
なぜここまで、能力が低いのか。
前職で、EF社の現社長にお会いする機会がありました。大企業の社長にもかかわらず、まったく飾らずお茶目で本当に真摯で素敵な方でした。そして日本の英語教育と世界の英語教育について、大変深く意見を交換できました。
これまでの日本の英語教育を海外から見た時、何が問題点だったのか。
それについていろいろと記事を読んでいくと、やはり知識詰め込み式の指導だったことが最大の原因だったということがわかります。
そもそも日本は島国なので、海外や異文化との交流もなかなか昔は難しかったことで、公教育で英語を教える指導者が、まずコミュニケーションやリスニングのトレーニングの機会に恵まれていなかったことが原因の一つと言われています。
こうした背景もあり、今までは大学入試のための英語、知識としての英語というとらえ方が深く根付いてしまいました。
現在は指導要領の中でも、英語教育の抜本的な見直しが行われ始め、コミュニケーションとして使える英語を指導するという流れにはなってきています。
しかしそれが大幅に取り入れられたのは、約10年前の2011年です。
なのにもかかわらず、日本のランキングは55位。
2020年度、大学入試も大幅に変革を遂げ、英語の試験問題の形式も大きく変わりました。
単語問題、熟語問題、文法問題、発音問題はなくなり、かわりに長文を読み、内容把握、時系列での並び替えが一気に増えました。
つまり、英語を知識として捉えるのではなく、英語を使って知識を得る・情報を得るという方向にシフトが変えられ始めています。
これから英語教育は更に変化していきます。
英語であれ、他の勉強であれ、自分の目標を達成するための情報は自分でつかみにいかなければなりません。情報は最大の武器であり、インターネットが普及した今、それはみんなに平等に与えられているものです。
こうした情報収集能力があるかないかは、英語能力だけではなく、さまざまな勉強においても顕著に表れていると、私は思います。